悠仁さんが初めて作詞、作曲、そして披露に至った楽曲
"アドレセンス" に寄せて
当時の気持ちを忘れないように、備忘録代わりに書き留めておきます。書き始めてからかなり時間が経ってしまったので(3月〜4月)記憶や時間軸に齟齬があると思いますがご容赦ください…
拝啓 大人になった君へ
冬の寒さはすっかり息をひそめ、柔らかな日差しに春の訪れを感じる今日この頃ですね。
お元気ですか?
長いようで、きっとあっという間だった高校生活が終わり、4月からはまた新しい生活がスタートしますね。
君はこれからも新しい場所へ行くたびに目まぐるしいほどの成長と、いつでも変わらないその笑顔を見せてくれるんだろうな、と
そんな毎日を楽しみにしています。
時は遡り、忘れられない2月のあの日、Spring Paradise 少年忍者公演初日のお話をさせて下さい。
MC中
周りのメンバーがわいわい盛り上がっているとき、
いつもならどこに居ても積極的に話に入ろうとする悠仁さんがほんの少しだけ大人しかった気がして。
もしかしたらあの時から緊張していたのかもしれないなと
今思えば、腑に落ちるところがありました。
盛り上がりもひと段落したMC中盤、突然「悠仁がやりたいことがあるんだって?」と言う皇輝さん。
その瞬間、みんなの注目が悠仁さんに集まって。
そのタイミングで話を振られるなんて思ってもみなかったから、驚いて、でも「なんだろう?」って少しワクワクした私もいました。
「ちょっと待っててください」そう言って少し駆け足で舞台袖に捌けていく悠仁さん。
みんなに「そんな奥まで行くの!?」「(東京に)帰った?」なんて弄られて。
そうして戻ってきた悠仁さんは見覚えのあるアコースティックギターを抱えていて。
"まさか" と、一気に心拍数が跳ね上がったことをよく覚えています。
大階段のど真ん中でみんなに囲まれながら、曲を作ってきたこと、"アドレセンス"というタイトルとそれに込められた意味、今の忍者に自分を重ね作詞したということを教えてくれた悠仁さん。
ちょっとわざとらしく「緊張する」なんて言ってる姿が愛おしくて、それだけで涙が溢れてきそうになってハンカチを握りしめて。
そのやさしくてじんわりと胸に沁みるようなメロディーを聞いた瞬間に視界がぼやけて、でもその姿を1秒たりとも見逃したくなくて、この瞬間のこの景色を目に焼き付けておきたくて、そんな気持ちで必死に前を向いて。
歌詞を覚えようにもいっぱいいっぱいで、1番頭にすっと馴染んだ「拝啓 少し前の僕へ 今はひとりじゃない」というワンフレーズだけは書き留めることができたけれど、他はなにも覚えていられなかった。
悠仁さんがいつか作詞作曲したいと言ったあの日から
音楽理論やコード進行を学んでいると教えてくれたあの時から
いつか、いつか聴けたらいいなと思っていたものが
まさかこんなに早く形になるなんて、思ってもみなくて
楽しい!って気持ちを原動力にどこまでも突き進める悠仁さんが、この楽曲制作を振り返ると楽しくなかった。キツかった。と言っているのを見て胸が苦しくなった
それでも作り上げてくれたこと、披露してくれたこと、みんなで歌えるようにしてくれたことが本当に本当に嬉しかった
苦しくて、思い通りにならないことも沢山あるけれど
少し不安でも間違いだらけでも
等身大の自分で、一歩進めばいい
そうやって背中を押してくれるこの曲が
私の中でとても大切な曲になりました。
"アドレセンス"を作ってくれて、届けてくれて、ありがとう。
背中を押してくれてありがとう。
君の真っ直ぐな強さと優しさに、いつも勝手に救われているよ。
君の笑顔と歌声に救われる人はたくさんたくさんいるんだよ。
だから、これからもずっと笑顔でいてね。
元気でいてね。
入所5周年本当におめでとう
6年目も悠仁さんの道で輝き続けられますように
2023.6.23 えの